C

計量経済学を実践する上で,Octave のような「プログラミング言語的」ソフトウェアではなく,プログラミング言語自体を利用する必要のある場合はあまりないかもしれません。たとえば,複雑な計算をできるだけ高速に繰り返す必要があるなら,適当な言語を用いてプログラムを書くのが最良ですが,理論的な関心からシミュレーション実験を行うような場合を除いて,そのような必要が生じることはあまりなさそうです。多くの場合は,相対的に低速ではあるけれども使いやすい Octave (あるいは、Matlab, Gauss, etc) を利用するほうがはるかに便利です。

しかしながら,何らかのプログラミング言語をひと通り知っておくことは,Octave のような (あるいは同種の) ソフトウェアを利用してプログラミングを行う上でも,大変役に立ちます。もし興味と時間があれば,是非トライしてみることをお勧めします。経済学に興味のあるような方の多くには,少し敷居が高く感じられるかもしれませんが,ひと通りの知識を得るだけなら,やってみれば大して難しいことではありません*1

実際,著者のひとりが過去にプログラミングを中心とする学部ゼミを開講してみた経験では,プログラミング言語の(ある程度の)習得は,興味さえあれば,経済学専攻の3年生諸君にとっても特に困難ではなかったと思います。ご参考までに,ここにそのときの成果を掲載しておきます。

『C言語プログラミング』章末練習問題解答集

以下は

H. ダイテル,P. ダイテル 『C言語プログラミング』(ピアソンエデュケーション)

の章末練習問題の「解答集」(および若干の副産物) です。この「解答集」は,過去に東京都立大学経済学部で開講したゼミの参加者である次の皆さんによって作成されました*2。50音順,敬称略。

一ノ瀬晃,神田智佳子,高橋慎,田畑典秀,田中陽佳,南慎太郎,米田泰隆,魯岩

members.jpg

これをここに公開する理由は,上述のように,プログラミング言語のある程度の習得は,経済学専攻の方にとっても決して難しくないということを示すためですが,より大きな理由は,上掲書で C 言語を学んでいて,章末問題の解答例を(Google 等の検索エンジンで)探している方の役に立つだろうと考えるからです。

もちろん,各解答が「正解」であるとは限りませんし、ましてや「模範解答」と言えるものではありません。また、一部の問題には未解答です (逆に、複数の解答が付いている場合もあります)。それでも,多少なりともどなたかの参考になれば幸いです。

  • その他     (章末問題への解答以外に,参加者が作成したプログラムの例)

なお,これらの解答例/プログラム例は,もともと別の wiki クローンで入力したデータを (このサイトで利用している) PukiWiki のデータに変換したものです。変換スクリプトに誤りがあって,プログラムの記述がおかしくなっている箇所があるかもしれませんので,ご注意ください。もしそのような箇所を発見された場合には,お問い合わせ のページよりご連絡いただければ大変ありがたいです。

 

*1 もちろん,興味があるとしても,プログラミング言語の習得のために割く時間があるかどうかは別問題です。大学院生以上の方には,実際問題として,そのような時間を捻出するのはおそらく不可能でしょう。したがって,残念ながら,学部の時代 (おそらく,1,2年次が最適) を逃すと,それ以降はプログラミング言語を習得するチャンスはなかなかなさそうです。
*2 ここに公開するものとは別に,後の年の初年度参加者6名によっても同様の解答集が作成されましたが,重複するのでひとつだけ公開します。